資材置き場や倉庫代わりにも!建設業、運送業の方にガレージハウスが人気な理由

ガレージハウスとは建物に車庫が組み込まれており、シャッターやドアで車庫を閉じられるガレージを備えた住居のこと。自動車を風雨から守りたい方はもちろん、近年は人気車種を中心に車両盗難が増えておりセキュリティの面からも人気が高まっています。実はそれだけでなく、建設業や運送業を営む個人事業主にもガレージハウスは人気です。その理由と個人事業主がガレージハウスを借りるメリットを見ていきましょう。

目次

ガレージハウスの特長

ガレージハウスは建物内に車庫が配置された住居を言います。入口はシャッターやドアで閉じられるため、車を建物内に完全に駐車し保管できる点が特長です。しかし屋外型の駐車場よりも建物コストがかかること、部屋数や部屋の広さなど建物に影響されることから、建売や賃貸ではあまり一般的ではなく、自動車愛好家が愛車を風雨や盗難から守る目的や、居室内から自動車を眺めたりと車のある生活を楽しみたいという要望から、注文住宅のこだわりの設備として設置するケースが中心でした。

しかし近年は、ライフスタイルの変化、度重なる豪雨や強風など天候被害、人気車種を中心とした自動車盗難被害の増加などを受けて、賃貸住宅でもガレージハウスを備えた物件が増えています。まずはそのメリットを見ていきましょう。

盗難されにくい

ガレージは三方を壁で囲み、シャッターやドアで入口を閉じられる形式の車庫を指します。特にシャッターやドアは施錠ができる場合がほとんどのため、車両盗難のリスクがとても低くなります。自動車の盗難対策としては、ハンドルロックやGPSなどのセキュリティシステムの導入などがありますが、こうした対策も万全ではありません。またホイールだけの盗難なども多発しています。

ガレージであれば自動車の盗難対策に加えて、ドアやシャッターなどでガレージへの侵入防止の対策が行えるため、盗難リスクは非常に低くなります。特に建物への侵入には警備システムも導入できるため、犯罪を未然に防ぐこともできます。

風雨から愛車を守れる

建物内で愛車を管理できるため、天候による被害を愛車が受けにくい点もガレージハウスの特長です。近年は各地で発生するゲリラ豪雨や強力な勢力を持った台風、急な雹や竜巻など自然災害が多発しており、屋外に置かれた自動車が被害にあうケースも多く報じられています。ガレージであればこうした天候被害を建物でガードできるため被害を防ぐことができます。

多用途に使用できる

ガレージスペースは出入りやモノを置くために広めに取られているケースが多いです。たとえば自転車やバイクなども一緒に置けたり、物置の代わりとしてキャンプ道具など屋外で利用する道具を置いたりとスペースをさまざまな用途に利用できます。ほかにも自動車のメンテナンスをガレージ内で行ったり、寒冷地であれば夏冬のタイヤ保管や交換スペースとしても活用できます。さらに水道設備があれば洗車ができたり、テントなどの大型のアイテムを洗ったりと多用途に利用できる点が魅力です。

こうしたガレージハウスは自動車愛好家のみならず、個人事業主として建設業や運送業を営む人に人気が高まっているのです。

建設業者・運送業者がガレージハウスを利用するメリットは?

ではなぜ、建設業者、運送業者にガレージハウスが人気なのでしょうか?それは事業を行う上でも、ガレージがあることで車両や物品の盗難防止が期待できること、一時的な資材や物品の倉庫代わりにできること、自宅・事務所・倉庫を兼ねることで業務効率化を図れること、ガレージや事務所として使用するスペースが経費にできるためコストメリットがあること、などが挙げられます。ひとつひとつを詳細に見ていきましょう。

車両・機材の盗難防止

ガレージが車両や機材などの盗難防止を果たします。その理由は前述のとおりですが、特に建設業・運送業に使用する商業用バン(ハイエース、キャラバンなど)は人気が高くリセールが良いため、盗難リスクが高い車種として知られています。盗難に合うと車両の金銭的なロスはありますが、事業を営む人にとってはさらに、予定していた仕事がこなせない、車両に積んでいた機材などの被害も発生してしまう、場合によっては預かっていた顧客の資産を失ってしまい補償責任を問われるなど、さらに大きな被害を受けることになりかねません。その点、ガレージで業務用車両を管理できることは、こうしたリスクを抑えてくれます。

一時的な資材置き場

建設業や内装業を営む人のなかには設置する設備や建築資材などの保管をするために、別途倉庫やガレージを賃貸している方も多くいます。もちろん量が増大な場合はそうした保管スペースも必要ですが、もしガレージハウスのガレージ内の空きスペースに保管できる量であれば、複数の場所を賃貸する必要がなくなります。仮に量が増大で別でスペースが必要な場合であっても、たとえば直近の業務に必要なものだけをガレージに移しておくなどで倉庫スペースを圧縮することも可能です。

また運送業を営む人にとっては、一時的な荷物置き場などにも利用できます。もちろん契約上、指定場所以外への物品の保管はできないケースもありますが、たとえば一時的に荷捌きスペースに利用したりと物流の拠点として活用することは十分に可能です。

業務の効率化

自宅、事務所、倉庫や作業場が分かれている場合、移動に時間がかかりますが、仮にガレージハウスで自宅・事務所・倉庫を兼ねられたら、業務の生産性を向上させることができます。場所が分散していると、たとえばモノを取りに行く時間がロスになります。逆に拠点が集中していれば、待機時間の合間に事務作業を行うなど業務効率の改善も図れます。

コストメリット

上記のように自宅、事務所、倉庫を一拠点にできれば、単純にこれまで分散していた賃貸費用が圧縮できます。賃料のみならず水光熱費などは基本料金もかかるため、拠点をまとめるメリットは大きいです。さらに、ガレージ部分や居室の事務所利用部分については、賃料や光熱費を事業コストに参入することができるため、場合によっては住宅コストが圧縮できる可能性もあります。

ただし、賃貸でガレージハウスを借りる場合、一部事業用途での利用が可能かどうか、管理会社または大家さんに確認を取る必要があります。そうした用途で利用したい場合は、不動産会社の担当者にそのことを伝えたうえで物件探しを行うとよいでしょう。

まとめ

このように、愛車を安全に保管できることが魅力のガレージハウスですが、個人事業主にとってはビジネス上のメリットも数多くあることがわかりました。特に近年、賃貸のガレージハウスも各地で増えており、希望にあった立地や条件で賃貸ガレージハウスを探しやすくなっています。気になった方はぜひ、ガレージハウスを多く取り扱っている不動産会社に問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

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